2013年7月9日火曜日

JR Hokkaido 7月号出てました。天売島でイキモノート。

おあつうございます。

江戸は梅雨、やうやう蒸されつつ、
また引きこもりがちかな。
(室内が水槽と化していたので、
エアコンを使用。ああ外に出る気がしない)

風流ですな。
あ、なんて言っている間に梅雨明けしたんですね。
猛暑に夕立、雷ゴロゴロ、情熱熱風がセレナーデでございます。

こんな季節は先日取材してきた羽幌町〜天売島が
思い出されます。春なのに船上ではダウン着てました。

貴重な連載なのにあまりこちらで
紹介していませんでしたが、
JR Hokkaido7月号ぜっさん乗車中です。
一部書店での取り扱いもありますが
ぜひ北海道の汽車(特急)の旅に出かけて
ゲットナウしてきてください。

今回の取材は天売島。
前にサロベツ湿原の取材に行く途中で羽幌の
「北海道海鳥センター」に立ち寄り、
その施設の素晴らしさとケイマフリの形状に魅了され、
いつかココと天売島を取り上げたい、ケイマフリ描きたい…と
ふつふつ思っておりましたら実現しました。わーい。
以下、誌面とあわせて見てもらえると
いいのですが…。
眺めのいい島。両側のボコボコは繁殖のためのウトウの巣。

ほぼペンギン的様相の海鳥たち。
北海道の西海岸、オロロンラインからも
オロロン鳥ことウミガラスが有名ですが、
ここを訪れる8種の海鳥がそれぞれに魅力的でした。
(この8種の種名を連ねるだけで本文の文字数
足りなくなりそうになったけど、ぜったいに全部
載せたかった…)

ボートからやっと見られたケイマフリ。

とくに、ケイマフリとウトウの体つきといったら!
海で暮らすために進化した形状なんだろうけど、
なんてキュートなオシリなの。
海にいれば安全。でも繁殖のために慣れない陸地に
上がらねばならない。
どてっ、ボテボテ、ボテ。
夜間のウトウウォッチングツアーに参加すると
巣穴に戻るウトウの不器用な着地に
どうも失笑してしまう。
でも、これが彼らの命がけの子育て。
見た目はかわいらしく、その生き様は必死。
ウトウからエサを奪うウミネコだって、それが彼らの
子育て術なのだ。悪者扱いはできない。

そんな島の生態系に新たに侵入してきたのが
誌面でも紹介した、猫たち。
くわしくはぜひこちらの
今回お世話になった海鳥センターの石郷岡さんの記事を…
「天売島の海鳥とネコ」
http://sapporo-wbsj.org/archives/3977

ここで、
今回の旅で出合ったネコレクション
(アド街の曲を思い出しながら…)。

まあまあ荒ぶる目つきで、
完全に猫ギャングな風貌なんだけど、
たくましく、海鳥を圧倒しつつ生きてます。
島では、鳥も猫も人も生きていく方法を検討しています。

今回の旅ではウミスズメ以外の7種を
見ることができました。
島内に35羽しかいない(それでも少しだけ増えてきた)
ウミガラスもなんとか1羽だけ発見。
ボートからは何羽も見られたケイマフリも、
世界的に見ればウミガラスより危機的な生息数。
地元では当たり前の光景が、
実は稀少なものだったりするのですね。
調査研究の人、地元の人、
地元を盛りたてる観光客。ぜんぶの連携が
必要だなあと感じた旅でした。

今度どこかで8種全部描きたいな。

今月の便乗。
なんと愛読している北海道の自然グラフィック誌ファウラの
特集も天売島でした!表紙の赤い足ちゃん、かわいいのう。
これ見た人がJR誌にも出合ってくれるといいなあ。

毎月そうなんですけどね、
今回もアポ取りから旅に出て帰ってくるまで
うれしい出会いがありましたよ。
とても誌面には書ききれなかったけど
滞在先の萬谷旅館のご主人のお話も面白かった。
以前から作品は見ていた天売在住写真家の
寺沢さんのガイドを聞けたのもうれしかったなあ。

あ、ちなみに、ウミガラスやケイマフリなどの
今の姿は夏羽。冬になると別人のようになります。
そんな変化も楽しいのです。


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