2011年12月24日土曜日

ベルクマンの法則を体感する。<追記しました


Bergmann's rule
エゾシカ(蝦夷鹿、Cervus nippon yesoensis
エゾヒグマ(蝦夷羆、Ursus arctos yesoensis
トナカイ(馴鹿、Rangifer tarandus


哺乳類などの恒温動物の同種は北に行くほど体が大きくなる。
これをベルクマンの法則といいます。

わかりやすいのがニホンジカ。
大人のオスを比べると、南国慶良間諸島のケラマジカは
30kgくらい。
奈良公園のホンシュウジカで80kgくらい。
我らが北海道のエゾシカがニホンジカの亜種では最大で
150kgなんてのもいる。

クマもそうですね。
マレーグマよりツキノワグマ、それよりヒグマが大きい。
ホッキョクグマはもっとおっきい。
どしてか?

体表の面積と体積が大きくなるほど体温を保持できるという
ことなんですね。
修正:記憶ちがい。面積が大きいんじゃなく、体が大きくなると
体重に対する表面積が小さくなるってことみたい。

えーと、この釧路のエゾヒグマ氏、
かわいい顔してスヤスヤですが確かこの日は
氷点下キンキン。大きな体と毛皮のチカラはすごいもんです。

でもこの面積とか体積の話が今イチ
伝わらなかったワタクシ。大きかったら
冷気に触れる面積増えるんじゃないのー?なんて
思ってました。
どうやら割合は小さくなる

が、すぐに納得の出来事が。

大きなお風呂の方がいつまでもあったかい。

つまり、
うちのせまい体育座り風呂はすぐぬるくなる。
ざんねんです。
ああ、足ののばせるお風呂に入りたい…

湯飲み茶碗より用務員室のヤカンのが
冷めにくい。
てことですな。

というわけで、エゾシカ級お風呂の方も
うちみたいなヤクシカ級お風呂の方も

Happy Holidays !! 
あたたかく素敵な休日を。
トナカイ(釧路市動物園)。アイヌ語のトゥナカイが由来。
間宮林蔵の樺太探検記にも書かれているのだとか。
生息域は北極圏らしいから、家畜としてこちらまで来ていたのか?
そしてトゥナカイの意味は?
もしご存じの方、よかったら教えてください。
エゾシカばかり見ていると、まるいお鼻のトナカイさんは
かわいく見えますな。
足はシシガミ様みたいだけど…
ここから追記>ーーーーー
というわけで、体積についてはお風呂とヤカンでイメージできたものの
表面積で「?」となっていた超文系人間を見るに見かねた近親者から
サル(ワタクシ)でもわかる解説が届きました。


正方形で考えてみよう!
一辺が1cmの正方形で立方体をつくると、
体積は1×1×1=1立方cm、表面積は1×1×6面=6平方cm。
一辺が倍の2cmになると、体積は2×2×2=8立方cm、
表面積は2×2×6=24平方cm。つまり、体積は8倍で、
表面積は6倍です。

でも重さで比べるのは要注意とのこと。70kgの引き締まった人と
70kgのぶよぶよした人、大きいのは、ぶよっとクンだ。


いやあ、こう段階をつけると、大きくなれば表面積の割合が
小さくなるんだってイメージできるのに、段階を踏もうとしない
感覚人間。こうやって支えられて生きています。




2011年12月19日月曜日

イキモノ語録。とタンチョウを見て。

野生動物に近づける動物園だけど、
野生動物と距離をおくことを教える場所でもあるべきと思う

先日、円山動物園で吉田先生がこんなことを言っていた。
ものすごくうなずいちゃった。

釧路市動物園のタンチョウ保護施設
その翌日、釧路市動物園に行くと志村獣医師が
タンチョウをどう人慣れさせないかが大切と言っていた。

お互い好奇心はあるけれど、適切な距離がないと事故やアツレキが
生まれてしまうんだよね。そんな想像力も養える場所なんだろなー。
動物園て。

ふたつの動物園を訪ねて。
見世物から学習の場所へ、そんなことも実感したよ。

いやしかし、タンチョウは大きくてクチバシがするどくて
ちょっと怖い天然記念物だったよ。車窓からも見えました。

んで、前にこんなの描きました。
コラムはこちら。
http://www.sorbier.jp/column03/013/index.html

あのクチバシを見ると
「ああ!ツルハシって鶴のクチバシってことか」
と納得。
まったくもって、
敵には回したくない相手ですね。