2014年11月15日土曜日

11月20日に本が出ます。

この夏、秋と、かなり引きこもりました。
取材で北海道や長野や静岡には行きましたが
(けっこう出掛けている?)、
プライベートでは東京ジャズを見に行くくらいしか
遊ばずに(夏満喫?)、
何をしていたかというと…

コミックエッセイを描いておりました。
それが

この
「狩りガールが旅する おいしいのはじまり」
です。

昨年絵と文を担当させてもらった
大日本猟友会のWeb連載「目指せ!狩りガール(シーズン1)」で
約一年密着していた「ありちゃん」の体験を
つづっておりました。
(現在、狩りガールたちが達人を訪ねるシーズン2を
連載中。バックナンバーからハンターになるまでを記録した
シーズン1も見られます)

その企画に本作の担当編集さんが目をとめ
(というか、彼女も狩猟やジビエに興味があったのでした)
声をかけてもらったのがきっかけです。
ありちゃんが身をもって体験し、その都度発してきた
言葉、出会った人(とシカ)との会話などを
絵でつづりました。

狩猟本かと思いきや、グルメ本のようでもあり(レシピ付き)、
東京の女性が主人公なのになぜかエゾシカの話題も
出没したり。
パラッと見ても、じっくり読んでも
楽しめる……本になるといいなあと思ってます。

ただいまぜっさん印刷中(いや?もう刷り上がってるのか)
ですが、装丁も素敵なデザインになりそうですよ
(デザイナーこむろさんありがとー)。
そして、帯。
ああ、言いたい。
でも驚かせたい。
表紙の帯で驚き、
裏でも驚く…。

ええと、たくさんまだ制作話など書きたいのですが
また次回。
まずは告知をお届けしました。

コミックエッセイ
「狩りガールが旅するおいしいのはじまり〜山のごちそういただきます」(講談社)
著・あり&新岡薫/エトブン社
書店では11月20日発売
amazonなどネットでは11月21日発売です(予約受付中)。

見かけたら、手にとってみてください。


2014年8月29日金曜日

イキモうそう……と、開催迫る!エゾシカGPのお知らせ

あ〜、うたたねしてる間に
アタマからバッカルコーン出てきて
下書きしておいてくれないかなあ〜。

クリオネとバッカルコーンについては
オホーツク流氷館サイトを参照ください。


いや、それは気持ち悪い。
やはり小人の靴屋にお願いすることにしよう。

さて、取材で阿寒に行って
「阿寒やきとり丼」を食べてきました。
北海道の方はピンと来るかもしれないけれど
やきとりと言ってもエゾシカ肉です。
3種の調理方でそれぞれの味を楽しめます。
これだけ肉づくしでもサッパリとした食後感なので
「あんまり肉肉しいのはちょっと…でもお肉食べたい」
なんて女性におすすめしたいです(鉄欠乏性貧血の方は特に)。
阿寒湖温泉街の味心にて

いんやいや、阿寒まで行けないわ…という方は今度の日曜日に
釧路に行きませんか?
羽田からぴゅーんと1時間半。
北海道エゾシカ料理グランプリ2014 in くしろ」へどうぞ。
たった一日!数時間!無類のエゾシカ好きが食べ尽くしてしまう前に
ぜひ明日から前のりして準備万端いどんでください。


前日の夜には…釧路の繁華街、末広の夜を楽しむもよし。
おっと、その前にせっかくの釧路、夕暮れを楽しみましょう。
幣舞(ぬさまい)橋からのでっっかい夕日に何かしらの思いを抱いた後は
暮れなずむ釧路川の夕景を見ながら
 かんぱーい。というのもいいですね。
つつましやかに一缶で。
つまみは練り物(でした)。港町ばんざーい。
ゼロ次会という文化を教わったのもこの街だったわ。
今夜も〜あり〜が〜と〜〜う♪

昨年は富良野、今年は釧路、来年の開催には予定を合わせたい
なあ。どこかな?

2014年8月17日日曜日

A Rã

ニホンアマガエル(日本雨蛙、Hyla japonica

未完成だけどなかなか手をつけられず
完成させる前に秋が来そうなので飾ってしまった。

両生類でいちばん好きな雨蛙。雨の前にはレインコールすると
いいますが、夕立の季節はケロケロいそがしいのかな。
指の吸盤でガラスにも器用にくっつくアマガエル。
ぺたぺたくっつく感触が好きで、乾いた指で触ったもんです。
実はこれ、彼らにとって非道な行為。
たぶんそうとう熱かったと思う。
それを知ったのはじゅうぶん大人になってからでした。
ごめんよ。
水と陸で生きる両生類をさわるときは
ヤケドさせないように冷たくぬらした手でさわって。
そして手洗いを忘れずに(毒あり)。
夏休みの冒険中にはお忘れなく。あ、北海道の子はもうすぐ
新学期か。
ちなみに手前はエゾアカガエルのおもちゃ。

まだまだ蒸してる東京の夏の夜。
こんなカエルソングはいかがでしょ?
A Rã / João Donato
あはん。急に色っぽいわけじゃなく、曲名です。
アハンとはThe Frog 。ジョアン・ドナートやジルベルトが
歌っているボサノヴァ。
歌詞はスペイン語やポルトガル語がわからなくても歌えます。
カエルの鳴き声ですから。

とくにカエル好きを意識してはいなかったんだけど
ただいま我が家の玄関がこんなことになってます。
さっきのエゾアカちゃんともう一匹
擬態しているのがいますね。

では、今宵はこの辺でゲロゲーロ。


2014年6月13日金曜日

だんみつばめ。

ツバメ(燕、Hirundo rustica
ツバメを描こうとしていたら
なにやら色っぽいのが登場した。

この下描きちゃん、
「だんみつばめ」と呼ぶことにしよう。




ツバメは夏鳥。九州から北海道まで見られるようです。
軒先に巣が作られたら縁起良し。おめでとうございます。

2014年6月12日木曜日

う。

だいたい鰻っつ〜もんはね、
年に一、二回食べればいいご馳走。
コンビニで買って毎日気軽に食べることはないんですよ。

う、うううう。
ニホンウナギが絶滅危惧種(EN)に。
い、いいことです。IUCNのレッドリストに載りました。
うう、う。
これを警鐘にどうすれば日本の食文化と共存できるか
研究が進むことを期待します。

ううう。うなぎ食べたーーーーい!
(おいしいお店で年に何回でも食べたい)

でも、数を減らすわけにはいかないので
回数減らして、お金投じて、
おいしいうな重をいただきます。

白焼きも。



梅雨に思う。

チャコウラナメクジ(茶甲羅蛞蝓、Lehmannia valentiana


しとしとの日。
雨粒ぬって急げや急げ。殻がないからずぶぬれの君。

日本では移入種のチャコウラ。
彼(彼女)をジーッと見ていますと、
カニってクモだよね、と同じ感覚で
アサリもツブも似たようなもんだと思えます。

食べないけど。

クリオネとは親戚みたいよね。

全国的に梅雨入り。梅雨がなくていいと
言われる北海道にも実は「蝦夷梅雨」ってのが
あります。
でも湿度はだんぜんナイチの圧勝だなあ。
机のまわりの紙たちがすべてシナシナしていますよ。
ゴザの上でゴロッとしていたら
軟体動物たちの気持ちが少しわかる。


先月、洞爺湖で出会ったサッポロマイマイ(かな?)。
木がマキマキされているのはエゾシカ樹皮はぎ対策の網。

シケシケだけど雨の風情も楽しみたい。
豪雨の際はくれぐれもお気を付けください。

2014年3月13日木曜日

今年もやりますエゾシ会議。第4回くしろエゾシカシンポジウム

エゾシカ(蝦夷鹿、Cervus nippon yesoensis




3月22日土曜日。釧路にて
「第4回くしろエゾシカシンポジウム
みんなでエゾシ会議 in くしろ
が開催されます。

第1回からイラストとコピー制作に関わってきたエゾシ会議
(この思いっきり柔らかいタイトルにOKを出してくれた
釧路のみなさんに感謝)。
今まで、
エゾシカをおいしい森の恵みとして「食べる」ことを
さまざまな角度で取り上げてきたシンポジウムです。

エゾシカがたっくさんいる道東地域。
以前から食害問題に取り組んできた釧路は
有効活用の先進地です。
被害額を見てしまうと、
駆除、対策、活用しなければ……といった
義務っぽい言葉がつきまとうけれど、
釧路の食いしん坊たちとお話していると、
いやいやいや、食べなきゃソンソン。
とにかくおいしいお肉なんだから食べないと!
といった気持ちになってしまうのです。

そんな「体にも味覚にもおいしい話」の最前線が
わかるエゾシ会議。
加えて今年はこのシンポジウムの集大成として、
たった4年、されど4年で大きく進んだ取り組みなどの
事例も紹介。
釧路のみなさん、道内のみなさん、
おいしいお肉のことがよくわかる
土曜の午後を過ごしてみませんか。

毎回多くの方が集うエゾシ会議ですが
今回は少し定員が少なく、なんと100名。
お申し込みはお早めに、とのことです。

ちなみに今回組んだデザイナーも後輩B先輩こと
村上由希子さん。今回の参加特典も良さそうだね。

牛も羊もそうだけど、
エゾシカの猛々しく美しい姿、
すばらしい栄養価の赤身肉、
ぜんぶが魅力的なんだよな〜。

2014年2月28日金曜日

詩人のくま。

まど・みちおさん ありがとう。


来月の下旬くらいには
冬ごもりから目覚めたヒグマがのっそりと
出てくるでしょうか。
おなかのすいた寝ぼすけヒグマ、
雪どけ水をのぞくのか。

よかったな

よかったね

エゾヒグマ (蝦夷羆、Ursus arctos yesoensis

2014年2月10日月曜日

スポーツが苦手でも、冬の外遊びは楽しいのだ。

北海道栗山町。
友人ナカイさんのふるさとということで何度か訪れ、
いきもの取材でもお世話になっている町です。
地元の方々で作った里山があり、
そこに森がうまれ、
小さないきものと、それを求める鳥たちが集い、
数年かけて自然と人の暮らしが近い場所が出来上がりました。

その里山から、冬が大好きになるイベントの
お知らせが届きましたよ。むむ、行きたい。

「里山ガール Winter Meeting」
冬の森ハイクとキャンドルナイト
とき:三月一日〜二日の土日一泊
ところ:栗山町ハサンベツ里山など 
札幌駅から無料送迎あり
http://uenbetsu.jp/cgi-bin/topics/topics.cgi?pg=0
クリックで大きくなるぞ。
これはヤングなガールからマチュアなガールまで楽しめますよ。
ただし、どの世代もオナカとオシリは冷やさないようお気をつけて。
しっかり汗冷え対策と防寒しての雪の上って大好きです。
他の季節では泥だらけ土だらけですもんね
(まあそれはそれで楽しいかもしれないが)。

スキーもスノボも興味ないから冬は引きこもり…という方も
多いはず。ええ、ワタシも。
ところがね、いちどスノーシューを履いて歩くと、
その「どこまでも行ける〜」「転んでも平気〜〜」な感覚が
クセになります。
多少ハナミズがきらめこうが平気です。女子会だもの。

そしてもし鳥を見かけたら(声を聞いたら)、
迷わず案内人の諸橋さんに聞いてみてください。
彼は鳥を見る達人でもあるのです。
冬鳥のお話をしてくれるかも?

なにより、札幌駅から送迎ってのが
冬道運転したくない方にもうれしいじゃないか。
(いわんやペーパーをや >ワタクシ)

どうぞお申し込みはお早めに。

ちなみに冬のアウトドアの服装はこのあいだ取材した
こちらの記事が役立つかも。
「目指せ!狩りガール モンベル取材編」

おまけ














先日やってしまった良い女の子はマネしないでの例。
綿のズボンでダイブ。冷え冷え。
でも短時間でしたので雪を払えばなんてこと
ありませんでした。今時期の北海道の雪は
払えば落ちるサラサラなんです。


2014年2月5日水曜日

あたまに浮かんだメモ。

エトブン社キツネ分室。
タヌキ商会あなぐら支社。
キツネ第三嗅覚隊。
たぬきためふん伝言板。
狐狸合同ラクーン対策会議。

茨海小学校(〜宮沢賢治・茨海小学校より〜)。


キツネとタヌキは語感がいい。

写真はお稲荷さんの横にいたタヌキのごとくボテッとした猫。
(東京にて)

2014年1月24日金曜日

見上げてごらんホシガラス。

ホシガラス(星鴉、Nucifraga caryocatactes)

せんじつ、我が家にホシガラスがやってきました。
飛騨高山のすてきな民芸品です。
いい色合いと星です。

ホシガラスを初めて見たのは(ていうかそれ以来見ていないと
思いますが)黒岳。
このインドアなワタクシが旭岳黒岳縦走にチャレンジしまして(無謀)
もうヘトヘトのフラフラになったときに
ハイマツの上を飛び回っていたホシガラスに元気づけられた
のでした(イイ話にしているのではなく本当に元気出た。
疲れた時は何かで気をそらすといいみたい。ドリフ的な
話ならなお良いそうですよ)。

こげ茶の体に白い星。
リアルに描いちゃうとツブツブフォビアにはたまらないので
加減が大切。飛騨高山さんはズバリ「星」を描いちゃってる。
これくらい思い切ったデフォルメを
してみたかったけれど、ワタシが描いたときはほどほど
リアルさも入れたかったのでこんな感じになりました。

2012年制作のカット
そんなきっかけで、
もういちど旭岳に取材に行って(ざんねんながら会えなかったけど)
「生き物の貯食を利用するハイマツ」の話を聞いたのでした。
ホシガラスのするどいクチバシで
カタイ種子をつついて割って埋めてもらう作戦。
植物はホント、戦略家です。軍師官兵衛です(見てないが)。
鳥にくわしく、生物の先生でもある磯さん、
その説はありがとうございました。

というわけで、ホシガラスにはちょっとした思い入れが
あり、この飛騨高山ガラスを見たら
思わず連れ帰ってしまったわけなのでした。

今頃、極寒の山で生き物たちはどうしているのでしょうね。

あ!

こんな感じですが本年もよろしくお願いいたします。