2015年1月5日月曜日

実家の庭。

シジュウカラ(四十雀、Parus minor、pake-kunne 頭・黒い)

シジュウカラはオナカのネクタイ模様が目印。オスはネクタイが太い。
冬、札幌の実家は小鳥たちの通り道(というかチェックポイント)に
なっているようです。
それほど緑豊かな場所ではないけれど、公園、集合住宅の植木、
街路樹のナナカマドを経由してやって来ています。
ツツピー。
斥候のシジュウカラが1羽。
特にエサやりはしていないので各植木の枝や幹をチェック。
冬囲いの縄をチェック。
すると今度はヤマガラご一行が。針葉樹の枝の中、
となりのアパートの軒や換気口をチェック。
今朝はこんなもんでしたが
(ワタシがレンズを向けたら逃げられた模様)
これにゴジュウカラが続くことも。

鳥に詳しい方と森歩きしていたら(晩秋)やはり小鳥各種の
団体が横切っていきました。
アカゲラも混じって。
これは身を守るひとつの作戦とのこと。
ひとつの群れで行動することで
監視の目を増やすことができます。
種によってエサを探す場所(木の高さ)も変わるので
さまざまな場所を警戒できるという
良さもあるようですよ。

アカゲラ(左)は札幌駅北側の街路樹で見かけたことがあります。北大近いからかな。
エサ探しにいっしょうけんめいになる冬は
小鳥の来訪が楽しみ。
ムクドリもヒヨドリもカラスも上空にはトビも。意外に野鳥は
身近です。
スズメはなかなか庭まで入って来ないのだけど。

2015年1月3日土曜日

年が明けたのでお仕事振り返り。

2015年です。
もうね、近未来まっしぐらですね。
空中を飛ぶ車とか転送装置とか出来ますね、きっと。
本年もどうぞよろしくお願いします。

2011茶路めん羊牧場の子羊スケッチ。
昨年の生き物仕事ふりかえり。

春から夏、新しいお仕事がありました。
環境省の生物多様性センターが日本の生物調査のために
制作している「いきものログ」のポスター用イラスト。

そして、震災後の生き物たちの生息地を調べる
「しおかぜ自然環境調査」のために配布する「しおかぜ学習帳」の
ためのイラストを制作しました。
http://www.biodic.go.jp/shiokaze_chosa/index.html
なにが初めてって、ハクビシンを初めて描きました。
ニホンザルもふだん描かないので面白かった。
まさに北海道と本州の違い、ブラキストンライン越えを感じます
(津軽海峡の生き物境界線)。
あ、ハクビシンは北海道のブルーリスト(外来種)に
載ってますけどね。

初物づくしだと、11月に、なんと講談社から書籍を
出すことができました。だいじけんかもしれません。
「狩りガールが旅するおいしいのはじまり」
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062192569
これ、この真ん中の本。
女性ハンターをテーマに作品を描きたいとはずーっと考えて
おりましたが、まさかコミックエッセイという形になるとは
自分でも驚きでした。
イラストコラムを生業としているワタクシがマンガを描けるなんて
うれしいこと。その気持ちは「あとがき」にしたためました。

この本のおかげで、昨年密着取材させてもらった
狩りガールデビュー後の「ありちゃん」とともに宣伝活動も。
慣れないラジオ出演が続くなど面白い日々です。
いろんな人のいろんな思いが集まった、気軽に読める本です。
たくさんの方々が読んでくれますように。

レギュラーの生き物仕事もありがたいことに継続させて
もらいましたよ。

ほぼ季刊のコープさっぽろ「モリイク」では
森のキモイキレイという企画をスピンオフさせて
森のコワイキケンという記事を描きました。
https://www.coop-sapporo.or.jp/hondana/ 
(こちらのサイトで読めますよ)
ちなみに同じ本棚の「ちょこっと11月号」のエゾシカ料理特集では
インタビューもしてもらいました。

車内誌JR Hokkaido「ほっかいどうイキモノート」の連載では
留辺蘂の水族館であまりにも楽しくて2時間に1本ほどのバスを逃し(1月号)、
円山公園でエゾモモンガの痕跡を探したり(2月号)、
道内でもかなりマイナーなフンベ山をクローズアップして
アイヌの昔話に興味を持ったり(3月号)、
4月号とはいえ取材時は一面真っ白な冷え冷え宮島沼を訪れたり、
水中写真のプロの作品でオショロコマちゃんのかわいさに
ズキュンドキュンだったり(5月号)、
円山動物園のコウモリ調査に関わって以来
ずっと描きたかった「札幌中心部にもコウモリいるんだよ話」を
描けたり(6月号)、
中学以来の洞爺湖中島で「あれ?鹿は??」とびっくりしたり(7月号)、
ヒグマルールを体験したくて知床五湖でガイドツアーへ行き
まさかの季節外れな降雪にあって雪と桜が混じる不思議な光景を見たり
(8月号)、昨年2月に訪れた西興部村猟区の話を紹介できたり(9月号)、
念願のマリモ博士への取材日がたまたまNスペシャルのすばらしい
マリモ特集番組(もちろん博士出演)放送翌日でラッキーやら
照れくさいやらの10月号、稚内駅は道の駅と同じ建物なのかと感動して
最北の水族館で風船を見たり(11月号)、
白老のアイヌ民族博物館で北海道犬を飼いたくなったり(12月号)と、
北海道を好奇心だけで回りました。

ちなみに現在乗車している1月号は占冠。トマムの森と宿と白い小さなイタチの
話です。 そろそろイイズナが宿を訪れる季節かな?
どうかな?野生動物なのでどうなるかわからないところも
魅力ですね。

おそらく本年も北海道の野生動物に関するお話を聞いては
「ほえ〜〜」っと感動し、シカ肉料理に感動し、
スキマに海外ドラマを見つつ過ごすのでしょう。
せめてジム通いできますように。会費を寄付で終わらせませんように。

今年も取材と制作に関することなど、
いろいろとご協力をお願いするかと思いますが
どうぞよろしくお願いいたします。

イタリア語で羊はpecora。ワタクシのアダナはpeco。なんか他人とは思えない。ちなみに動物占いも羊。

新岡薫/エトブン社